ふでれぽ

図書館で借りた小説の感想を中心に、徒然なるままに。オススメ度は★5つで評価。参考になれば幸いです。
休日に乗るロードバイクでの出来事も、綴っていきます。

チェーン・ピープル(三崎亜記)

新聞の書評を読んで、図書館で借りた。

どのストーリーも独特の軌跡であり、印象深かった。なかでも秀逸だったのは、最後の「応援-「頑張れ」の呪縛-」。スターだった男が善意という悪魔から逃れられず、最後は内勤のサラリーマンとなっていく。不条理であるが、どうにもあらがえない。こんなことは現実にはないと思いながら、どこかで切り離すことができないような話だった。


オススメ度
★★★☆☆


独特な読後感がいわゆる三崎ワールドなのだろう。好みが分かれるところだが、ボクは好きかな。